解説
世界に冠たる長寿の島、沖縄の暮しの中の食を徹底的に紹介。豚肉、油脂をたっぷりとり入れた食事は本土と異なる。東南アジアにつらなる琉球弧の料理と調理法を写真とともに再現。
目次
那覇の食-市場が那覇人の台所
Ⅰ 四季の食生活
1 春-一族が集まる清明祭は一大行事
2 夏-はーりー鉦が鳴って夏の到来
3 秋-台風と新北風の吹き荒れるころ
4 冬-年の数だけむーちーを食べて
Ⅱ 基本食の加工と料理
1 基本食の成り立ちと料理の手法
2 米
3 いも類
4 麦類、豆類
Ⅲ 季節の素材の利用法
1 野菜
2 魚貝類、海草
3 豚肉
Ⅳ 伝承される味覚
1 味噌
2 各家に伝わる自慢の味
3 市場から買う那覇の味
Ⅴ 那覇の食、自然、商業
糸満の食-うむ、鮮魚、豆腐が食を支える
Ⅰ 四季の食生活
1 冬-神仏に豊漁を祈って新年を迎える
2 春-女、、子どもは暖かい浜辺で貝ひろい
3 夏-「はーれー」から十五夜の綱引きまで
4 秋-菊酒に酔い、親族の絆を深める季節
Ⅱ 基本食の加工と料理
1 基本食の成り立ちと料理の手法
2 うむ、田芋
3 米
4 裸麦、小麦
5 大豆、その他の豆類
Ⅲ 季節素材の利用法
1 魚貝、海草
2 肉類、鶏卵
3 野菜、果物
Ⅳ 伝承される味覚
1 赤味噌
2 糸満豆腐
3 魚の塩漬、野菜の漬物
4 飲みもの
Ⅴ 糸満の食、自然、農・漁業
中頭の食-一年中豊かにとれる野菜を生かす
Ⅰ 四季の食生活
1 冬-きび刈り、一度目の田植え
2 春-そらまめの収穫、夏野菜の植付け
3 夏-稲刈り、あわの収穫が終わればお盆
4 秋-豊年を祝い、きび刈りの準備
Ⅱ 基本食の加工と料理
1 基本食の成り立ちと料理の手法
2 んむ
3 米(利用のしくみ)
4 麦、あわ
5 豆類
Ⅲ 季節素材の利用法
1 野菜
2 魚貝類、海草など
3 肉、卵
4 果物
Ⅳ 伝承される味覚
1 黒砂糖
2 味噌
3 漬物
4 泡盛
Ⅴ 中頭の食、自然、農業
やんばるの食-離島苦と水不足の島で農に生きる
Ⅰ 四季の食生活
1 冬-難儀業の続く製糖期
2 春-麦やさとうきびの植付けに忙しい
3 夏-へーうい、豆類の収穫に汗を流す
4 秋-芋苗、えんどう豆、大根の播種の合い間に製糖準備
Ⅱ 基本食の加工と料理
1 基本食の成り立ちと料理の手法
2 うむ
3 麦
4 あわ
5 そてつ
6 豆類
Ⅲ 季節素材の利用法
1 野菜、野草
2 海産物
3 肉、卵など
4 果物
Ⅳ 伝承される味覚
1 味噌
2 漬物
3 その他の調味料
Ⅴ やんばるの食、自然、農業
宮古の食-海草、小魚など海の幸、鷹、かたつむりなど野山の幸も生かす
Ⅰ 四季の食生活
1 冬-部落中に砂糖の香りの満ちる製糖期
2 春-小麦、にんにくの収穫に追われる
3 夏-あわの俵を積みあげて
4 秋-台風のあとは共同で屋根ふきをする
Ⅱ 基本食の加工と料理
1 基本食の成り立ちと料理の手法
2 いも
3 大麦、小麦
4 あわ、たかびき、米
5 豆類、ごま
Ⅲ 季節素材の利用法
1 野菜
2 野草
3 果物、木の実
4 肉類、卵
5 魚貝類
6 海草
7 山野の小動物
Ⅳ 伝承される味覚
1 味噌
2 砂糖、酢、その他の調味料
3 漬物
4 お酒、お茶
Ⅴ 宮古の食、自然、農・漁業
八重山の食-食を彩る二期作の米、パパイヤ、黒砂糖
Ⅰ 四季の食生活
1 冬-男たちは田小屋に泊まり種代の管理
2 春-収穫した麦で醤油や麦粉づくり
3 夏-二回目の米がとれ、村をあげて豊年祭
4 秋-一期作の米をとり入れ二期作の種を播く
Ⅱ 基本食の加工と料理
1 基本食の成り立ちと料理の手法
2 いも
3 米
4 麦
5 豆類
Ⅲ 季節素材の利用法
1 野菜
2 野草、山菜、果物、きのこ
3 海、川の魚貝、海草
4 肉類、卵
Ⅳ 伝承される味覚
1 味噌
2 醤油
3 黒糖
4 漬物
5 酒、酢
Ⅴ 八重山の食、自然、農業
与那国の食-わが国最西端の島、独自な食と習俗
1 日常食の基本はいもと味噌汁、晴れ食は豚
2 東道盆
3 与那国の自然と農・漁業
沖縄の自然、生業と食の素材
1 沖縄の自然と風土
2 食の素材となる農産物と海産物
沖縄の食とその背景
1 琉球料理の源流
2 調理法の特徴
3 年中行事と晴れ食
4 風土に育った伝統の料理
5 沖縄の地域区分とその指標
6 食を支える自然と生業
人の一生と食べもの
1 人の一生を支える基本食
2 救荒食
3 滋養食
4 お産、離乳までの食べもの
5 冠婚葬祭と食事
6 祖霊祭祀の食事
7 来訪神と食事
8 農耕儀礼の食事
9 通過儀礼の食事 |